おつかれさまです。

 

慶応のミスコンがなくなるらしい。未成年とお酒でいけないことがあったそうだ。
いや、未成年はお酒がダメなんですけど、そもそも。
でも忘れないで欲しい。

慶応義塾大学のミスキャンパスコンテストがなくなったとしても、

そこに「ミスキャン級のかわいい女子大生」がいなくなったわけではないということを。

 

というのをちょっと「存在と認識と観測」という視点で書いてみようと思っております。ええ、仕事っぽいお話ですね。
なのでたぶんモテない。

観測目線で消滅した事象は、「認識できない but 存在する」。

どういうことなのか

何にせよ、認識するためには、その対象が観測に引っかかる必要があります。
大前提、見えてないものは見えないし、思いつかないものは知らないわけです。ないと思ってる袖は振れないし、知らない人は知らないです。

観測、これは情報の伝達により脳でその状況を理解すること、とざっくり言ってしまうのが簡単かもしれない。
見ること、食べること、知ること、刺激を受け、その対象を認識します。逆に、その刺激がないと対象を認識できません。

 

これが引き起こす問題や障害

この状況が引き起こす問題や障害、これは時に大変めんどくさかったりします。
なんでかというと、「認識の出来ない対象へは、対処ができないから」です。
また、そもそも観測のされていない問題に対しては、「対処が必要である」という認識が為されないことが多々あるわけです。
なので、慢性的に善くない状態が続いてしまうという影響があります。超よくない。

たとえば、自分とメンターとして育成している新卒のポジションで言うと、
マーケティング関連の部署にいるために、自社のプロダクトやブランド、サービスを「マーケットにどのように広げていくか」を頑張る人材なわけですが、
「存在することを認識できない」という状況で恐ろしいのは

・技術的負債が蓄積しており、特定の条件でインフラに過負荷が生じていた
・モニタリングに反映されないユーザーの離脱ポイントがあった
・勢いのある競合が、同じビジネスモデルを別のチャネルやセグメントで展開しており、ユーザーが奪われていた
・よかれと思って打った施策がソーシャルで叩かれていた

などなど。
悪い方向にはいくらでも思いつきますね。怖い。
一方で「よかったことが観測されていないために評価できなかった」もなかなかキツかったりします。機会損失です。
たとえば業績や個人の成績など。昇給のチャンスを失うのは何よりも避けたいですよね。避けたいんです、わたしは。
それ以外でも、たとえば「売上は未達だったけど、クライアントから絶大な信頼を得ている営業」であるとか、「先見の明により重大な事故を未然に防いだインフラエンジニア」など、評価されるべきだがおそらく観測されていないために認識されていないケースなんていうのもたくさんあると思われます。

防ぐ方法

防ぐ方法ねえ、これ知りたいっすよねえ。
構造的に回避する事は、多分できないんじゃないかな、とおもっております。
精神的に回避する、つまり意識することは可能かもしれない。

基本的に、ここでいう観測は仕組みの話です。出てきたデータを頑張って見てみる、はそもそも観測されていないものに気が付けないのでこの段階では無意味です。
たとえば自分も業務内で観測や評価の体制作りを行うことが多いのですが、その際には2点、意識していることがあります。

防ぎ方①「関連する各ステークホルダーの最も外側や上位概念は何か」をとにかく細かく見ること、気にすること。

モニタリングにおいて、それを気にする人たち、変動を構成する要素、そして観測がそれらを捕捉する仕組みとシグナルのやりとりの図というのをとにかく洗い出しまくります。
最高究極に抽象の極みになってしまい、何を申し上げてるかわからんと思うのですが、それがいつか分かる日が来るんです、たぶん。その日がくるように頑張れ。
たとえば、自分が都知事だったとして、東京マラソンの効果を知りたい、と思った場合。

・参加者の声を聴く、だけではなく「参加しなかったランナーの声も聴く」のほうが外側を得ています。
・関連する自治体に安全面や管理工数に関するヒアリングをする、だけでなく「近隣住民の声もヒアリングしてみる」のほうがいいかもしれません。

 

といったイメージです。

データは(それが現実的な工数のもと正しく活用できるのであれば)多いに越したことはありません。

 

防ぎ方②「とにかく極論・逆論を突き詰めていくこと。」

こちらも意識の仕方に尽きるわけですが、上記で想定したそれぞれの評価者、観測者に成りきって「その人の利害関係下に置かれていたら、気になるシグナルと、その構成要素は何か」を意識してみます。
たとえば、これは企業のマーケターなどでいうと「競合のマーケッターになりきる」がイメージとして近いかもしれません。

・外から自分のサービスの戦略・戦術・施策を考えるとしたらどういったものを考えるか
・競合サイトの担当者だったら、どういった強みを伸ばし、弱みを補いに行くか

そしてそれらを象徴する客観的なバロメータは何になり、それらは一体何で構成されているのか。
その構成要素は分解すると何がレバーとなり変動するのか。

です。
とにかく細かく、いろんな角度で切ってみる。
現状はこれを超える対処がないのが現実です。

また、ここに対する「被害の軽減化」という切り口では、モニタリングの姿勢やダッシュボードなどに柔軟性を持たせ、変更や拡張に対する反応速度と順応速度を高く保つ、といったことも重要かと思っております。

 

 

何が言いたいかというと、かわいい女子大生はもう少しおれに認識されろ。そこそこ良物件だわ。

おあとがよろしいようで。

 

 

なんつって。