雨は夜更けすぎに雪へとかわるし、その調子でこのバグも仕様に変わらねえかな。

どうもおつかれさまです。高橋です。

雪ですね!!!さむい!!(小並感)

 

今日は新卒からよく聞かれるシリーズ第1弾。

「タスクを複数持つと思考停止するんですけど!」に対して、「脳みそを使う順番をこうやって決めたらイインジャナイ?」の話です。

◆マルチタスクという幻想とその真実

マルチタスク、という概念があります。

結論から言うと、これは幻想なので、本当に「概念」としてしか存在しないと言っていいと思っとります。

というのも、人間それなりの作業や思考をしようとすると確実にシングルタスク(ひとつのこと)にならざるを得ないわけです。

作業内容がめちゃくちゃに軽い、たとえば”呼吸”とか”階段を上る”とか、そういうモンだったら他のことを考えながらでも出来ると思うんですが、そういうのにあんまり企業は給料を出してくれません。

人を一人、人件費を負担してまで払うので、それなりに複雑性のある業務をみなさん責任もってやられてると思います。

この業務、「いくつも回してる」っていう状態はまぁカッコいいし、デキる人っぽくて社内映えするとは存じますが、正直なところ普通に脳みそをがっつり使うには限界があり、同時にできる業務量としては1つまでだと思います。

 

 ◆じゃあマルチタスクって何やねん

それは、”シングルタスクのめまぐるしい切り替えの連続”でしょう。

当然、一つのことをすればいい仕事というものもあれば、そうでない仕事もあります。

自分で言えば、あるサービスの集客戦略の考案、これは有料集客(広告)や内部集客(UIUX、キャンペーン設計)、SEOやSNSなどによる自然集客などを内包します。いわゆるグロースハック笑、とか呼ばれるやつをほとんど全部やってるんですが、タスク量にするとなかなかなボリュームになるんですね。

結構暇だな、と思ってる本日でも、リストにすると24項目(うち会議が4つ)もやることがあります。

それ自体は別に全然すごくはなくて、普通に終わるんですが、新卒からすると「ソンナイッパイスゴイデスネ!!」になっていて、「いやいやちゃうねん。やり方があってだね・・・」という会話をここ2か月で8回くらいしました。いっぱいした。

 

 

◆マルチタスクの負荷を軽減する

そう、つまりいろんな仕事を回すには、「シングルタスクをクッソ早く回す」!!!???

 

ってなるかもしれないんですけど、まぁなんかを独占的に任されてる職人みたいな人はそれでいいかもしれないのだけど、仕事というのは社内外、組織内外の第三者により日々前後したり進んだり止まったりするもんなんです。

その会社の社長でさえ、自分の思い通りに仕事が進むなんてことはありえません。いはんや他者に大した強制力を持たない平社員をや。

シングルタスクを素早く処理する、はまぁ当然それがマルチタスクな状況におかれているかいないかに関わらず頑張ればいいわけですが、そもそも無駄なことをしない。という形でマルチタスク状況を軽くすることを視野に入れてみるといいよ、という話をします。

 

何をやるべきか、というのと同じくらい、”何をやらないべきか”も大事なテーマなのです。

 

 

◆優先順位の決め方

 

ということで、よく書く図がこちら。

 

仕事の優先順位

 

この4象限に、取りかかるべき順番を入れてみましょう。

 

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ここまでは、新卒やわかめの皆さんはみんな一緒だと思うんです。

基本的に、どうでもよくなくて解のあることは頑張りたいし、どうでもよくて答えがないこと、に頭を使うほど暇ではないですよね。また、先輩や上司から「答えのないことは悩んでないで周りに聞きなさい!」と言われている方も多いかもしれません。

 

◆再現性と解決スピードを最重要視したときの頭の使い方

 

んで、その結果

もしかして、こうなったりするんじゃないでしょうか。

 

 

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優先順位としては

どうでもよくなくて解がある>どうでもよくなくて解がない>解があるけどどうでもいい>解もないしどうでもいい

 

ペンパイナッポーアッポーペン。

これらは「目の前のことを終わらせやすい順に働く」というルールのもとで最適化されているポートフォリオです。

解&意義があることをとにかく最優先で消化し、余った時間で創造的なタスクに挑む。個人としてパフォーマンスを上げていくならこの頭の使い方がいいと思いました。

 

ただ、自分の作業が外部化できる環境やリソースが手に入ったら、実は下記の優先度ロジックにシフトしていかないと、生産性のブレイクスルーは起こりにくいと考えます。

 

 

 

◆価値創造を最重要視したときの頭の使い方

 

仕事の優先度

 

現在明確な解がなく、どうでもよくない問題に対してとにかくリソースを割く。

解があるものについてはなるべく外部化して、自分がやらなくてもいいようにしておく、あるいは他人に任せてしまう。少なくとも、解がない問題意識よりプライオリティは低いです。

 

そしてどうでもいい系のもの、これらは両方4で。

3とかつけちゃうと、生産性に対する意識が甘っちょろいのかもしれません、甘々の甘々です。コンデンスミルクというあだ名が付きます。

解のあるなしに関わらず、不要なものに頭を割くのは生産性の鈍化です。

 

 ◆結論:やることを減らし、動きをシャープにする

結局のところ、「マルチタスキングを上手にするには」の答えは、「そもそもマルチなタスクを減らしに行く」が有効だったりするわけです。そのためにまずは「今から取り掛かろうとしているタスクがどういう性質のものなのか」を理解しておくことが重要だったりします。

”やらなくていいこと”を”やってはいけないこと”と割り切れるか、が大事なのです。

 

そのためにはまずは優先順位のプロット。自分が本当にすべきことを洗い出して、価値の高いことのみに取り組める状況を創りだしましょう。

 

それが終わったら帰る!!!

 

なんつって。