年末だからね、機会を見つけて振り返っておくとあとで楽しいよね。ということで、今回は2023年に聴いてきた音楽について。
2023年の振り返り(AWA)
いつも使っているAWAというサービスで、毎年振り返りページが作れて、これをなんだかんだ毎年結構楽しみにしている。
去年との比較も含めてざっくりと概観するとこんな感じになっているよう。全体的に「ちょっと若くね」というラインナップ。いやむしろそれがちょっと”おぢみ”出ちゃってるんだろうか。なんにせよ身の丈にあった振る舞いは今後も気をつけていかねばならない。
結構ネットコンテンツとか、ミームやトレンドなどを追っかけているのでこんな感じになったんだろうなという印象。ただまあ後述することになるんだけど、「めっちゃこればっか聴いていた」というのは全体的にはなくて、触れる頻度が他の曲よりちょっと多かったのかな、というランキングになっていると感じた。
というのも、アーティストの再生時間という軸で切ってみるとこれが全然違う顔ぶれになるわけだ。
で、これはこれであんまり「こればっか聴いてたなー」という印象がない。どないなっとんねん。良くも悪くも音楽を聴くということが無意識になってきてるんだろうな。
懐かしいアーティストと常連とをピックアップ。
懐かしいアーティスト:コブクロ
基本的に自分は雑食である。強いて言えばアーティストの作風の傾向としては鍵盤がしっかり目で、音数少なかったり、聴かせるタイプの曲を好む。lo-fiなんかと言われるようなアンビエントミュージック、しずかめなエレクトロ、気分によってはチップチューンも好きだ。一方で昔はかなりのJ-POP子だったので、コブクロなんかは「うおお懐かしいな」と思って一時期聴いていた実感は確かにある。おそらくなんだけど、YouTubeのチャンネルを見つけたのが改めて聴いてみるきっかけだったかな。
なんかもう完全にYouのTuberやっちゃってる。もともとMCが面白いのもあり、懐かしくもあり、一時期めっちゃ見てたな〜のくだりで結構音楽も聴いていた。懐かしい。
コブクロはとにかく歌がうまい。話もうまい。あとちょっとシャレたことをやってのける。歌詞とかメロディとか、音楽やアウトプットに対する各所へのリスペクトが深く、文脈を知って彼らの活動を見てるといろんなことに気がつけたりする。
なんと結成・活動25周年とのこと。すごい。20周年記念で「過去のシングルタイトルを歌詞に散りばめたトリビュートソングを書く」というあまりにもオシャレなことをやっていて衝撃的でした。(これも5年前の曲らしいけど)
ちなみに自分は浪人時代にめっちゃ「蒼く優しく」を聴いていた。いま振り返っても浪人時代には勉強をまあまあ頑張っており、(当時の自分としては)いろんなものを犠牲にして日々勝負していたこともあり、この曲の「叶わなかった夢との向き合い方」みたいなところが刺さっていた。
1日だけ、当時の友達に「勉強サボってライブ行こうよ」って誘われて聴きに行った回を思い出す。今聞いても歌詞の節々がいろんな挑戦の側面をクリティカルにあらわしていたりしてすげえ。特にラストサビの盛り上がり方は聴くタイミングによってはかなりぐっときてしまいそう。そのときのLive音源なのだけど、後半のボーカルの伸びもえぐい。っていうかその時のライブ音源が聴けるのすごいだろ、すごいなインターネット。
常連なアーティスト:Nulbarich
一方で、Nulbarichのような常連もいる。たぶん最初にNEW ERAという曲に出会ってからは、アーティストとしても楽曲としても毎年常連になってる。
とにかくGrooveづくりというか、音と波の作り方がうますぎる。ズンシャカドンドンイケイケだった20代からちょっと落ち着いた30代の感性にブッ刺さりまくり、ほとんどの曲をヘビロテしてる。あとはライブパフォーマンスがすんごい。コブクロもそうなんだけど、「自分達の曲をアレンジして度肝を抜いたものを届けてくる」という音源超えをやってのけちゃう地力や感性がある。たとえばNEW ERAもテイストを変えてこんな感じにしちゃう。
ちなみに、音源としての今年イチはTHE FIRST TAKEで見せたTOKYOという曲。年末に聴くとまた沁みるものがあるねえ。
コロナ禍を通して、あんまり今までせかせかしなくなったのはこういった曲をしんみり聴く機会が増えたからかもしれない。(あるいはその逆かもしれない)
時系列で見る「その月の1曲」たち(前半)
年間を通してではなく、「その時その時によく聴いてた曲」という振り返り方もできる。
2022年11月:花の塔/さユり
リコリコですねえ。去年の振り返りにも書いたけどすごく面白かった。このイントロの入り方が毎回かっこいいわけで、ちょっとしたネットミームとしても遊ばれてたね。アニメはアニメで面白くてめっちゃよくできてるんだけど、この曲もカッコいいわけ。歌詞もしっかり本編に掛けられていて物語や世界観の1つの要素として欠くことはできない要素だったなあ。アニオリ特有の一体感があって気持ちが良い。
2期も楽しみにしています。
2022年12月〜2023年1月:アイウエ/MAISON des
ラムちゃんのやつ。というよりは、トウキョウ・シャンディ・ランデヴから入ったクチ(それも某大学からの裏入学)なのだけど、この「うる星やつらがノイタミナ枠にやってくる」というあきらかなおっさんホイホイのなかで楽曲がラムのラブソングじゃないってどういうことやねんと思って聴いてみたらすごすぎて言葉を失った。
なんだこれあまりにカッコ良すぎるだろ。オープニングとエンディング、それぞれどっちが好きですかという話で、自分はこっちだったわけ。
まず始まって2秒で「なにそのイントロ」ってなるし、10秒あたりであまりに簡略化された曲名バーンで「いやかっこよすぎかよ」となり、ぐっと掴まれて30秒目で畳みかけるようなサビを聴かされるわけです。この動画めっちゃ視聴完了率高いんじゃないの?そのまんま1分足らずで2番へ。
2分ちょっとしてからCメロ、そして3分目でどうなんのと思って聴いてると「いい加減にして」のシャウト、印象的なイントロと重ねてまた畳みかけるような歌詞とところどころに気持ちの良いシャウト、からの気持ちの良い終わり方。なんだこれ。そら2ヶ月も聴くわ。
3月:Point of No Return/CHEMISTRY
めっちゃ気持ちいい&懐かしいやつ。
なぜか入ってないんだけど、CHEMISTRYはPIECES OF A DREAMがすきで映像としてはこれを通してよくみていた。歌うめえ。ドラムの取り回しと自由なエレピが気持ちええ。アレンジもめっちゃ好みです。
あといかんせん男前すぎる。実際にライブパフォーマンスを聴いたこともあるんだけど、この絶妙に大人な男性デュオの距離感、ビジネス感もあるし、仕事仲間として仲が良く、パフォーマンスはしっかりとお互いがお互いにパートを任せて仕事するという感じ、嫌いな人いないんじゃないのか。
4月:Henceforth/Orangestar
Henceforthというか、Orangestarだ。個人的にはSurgesのほうをしっかりめに聴き込んでいたのでびっくりした。
この曲もOrangestarらしさというか、こちらに迫ってくるストリングスとBPM早めの言葉の波といった感じが出ていて聴いたりはしていたかと思い出される。だとしても、だとしてもやはりこの曲を抜いて話すことはできない。
カロリーメイトのWebプロモMovieなのだが、コロナ禍における部活動という難しいテーマをいろんな部活動のあるある含めたシナリオ作りと画風を散らして描き上げている。部活を頑張ってきた全ての人に刺さってしまうんだろう。中体連、高体連、インターハイ、インカレ、さまざまなみんなの「夢」や「目標」が影響を受けた。頑張る人にとってこんなことってあっただろうか。この動画がリリースされたのは2020年。プロモーションの一環とはいえ、あのタイミングでこの動きができるのはすごい。そして動画はもちろんだが、楽曲の訴えかけてくる世界観も素晴らしい。何回も見ちゃったし、聴いちゃった。
5月:アイドル/YOASOBI
以下略、すげえよホントに。あらゆる面ですごい。すごすぎてこんな感じだよ。。。
あとこのバンドのKeyの子、やばすぎて震えた。再現度高い、どうなってるの。。。
時系列で見る「その月の1曲」(後半)
さて後半である。
7月:ブルー・サマータイム・ブルース/ズーカラデル
みじかいなつーがー!が爽やか、なのだけどどこかちょっとレトロチックで哀愁も漂う曲。これは夏の間ずっと聴いてたな〜。風通しのいい部屋とかで何もしてない時に聴くと、なんかしんみりしつつカラッとしたりしてよかった。
時間や季節というのは時折すごい無責任だったりするけど、その傍若無人さに救われることもあるっていうね。そういう心地よい痛みを思い出させてくれる曲です。
8月:Funny Bunny/本名陽子
令和に甦った「ぼくのなつやすみ」みたいなゲームことなつもん!。めっちゃやりたいなーと思っても結局プレイすることはなかったんだけど、サントラが良すぎる。テーマ曲がFunny Bunnyで、しかも本名陽子さんのカバーだなんて、舐めてんのか!(褒めてる)無理に決まってるだろ!!(すごい褒めてる)
文句なし夏の1曲でした。実家とかで聴いたら泣いちゃうかもしれない。
9月:オリオンをなぞる/LiSA
「某の刃」を通らなかったので、あんまりLiSAさんの曲は馴染みがないんだけど、これは本家並みに好きなので結構ヘビロテしている。わかりやすく底抜けに明るく、そしてなにより本家よりも鍵盤の音が底の方にもトップにもがっつり入っていて素晴らしい。もちろん基幹となるバンド側のサウンドも申し分ない(そりゃそうだ)。
とにかく音からも歌からも、そして歌詞からも「底抜けに最強」が聴いて取れて簡単にテンションや自己肯定感や万能感が上がる。ノンカフェインで健康的なエナジードリンクというか、エナジーソング。いつもありがたいね。
10月:ビートDEトーヒ/ハマいく
正体不明な曲なんだけど、Youtubeかなんかで聴いて妙に癖になってしまった。なんなんだこれ。NHK系列のテレビ番組の曲らしいんだけど、番組は見たことない。元乃木坂のいくちゃんとお笑い芸人のかまいたちの知らない方(失礼)が歌ってるらしい。
このかまいたちの知らない方がしょっぱなかます「イエーイ、イイデスネエ」があまりに棒読みすぎて笑ってしまったのだけど、Bメロからの展開がグッと開けてすごい好き。
ライナーノーツというか裏話というか、本家のコメントにあるいい話も良かったので良かったです(?)
作詞作曲しましたmeiyoです。 お聴きいただきありがとうございます。
この曲が出来る様子を最も間近で見ていた僕なりのライナーノーツや裏話的なものを書いておきます。MVを観たら、今度はコレ読みながら聴いてくれたら嬉しいです。
「Venue101でMCを務める生田さんと濱家さんがユニットを組んで歌って踊ります。曲を作って下さい。」
そんな耳を疑うようなご依頼をいただいて、まずは二人のこれまでの人生や背景から人柄を想像しつつ、 どんな曲にするかひたすら考え考え…… 「元気だそうぜ!」とネガティブを吹き飛ばしてくれるような曲も良いけど、 そんなネガティブさえもひっくるめて全肯定してくれるような、誰も置き去りにしない人間賛歌たり得る歌詞を目指し、そしてNHKということもあり、 僕が大好きだった「天才てれびくん」という番組の MTK(子どもたちが歌うコーナー)で歌われる楽曲たちにも通底する 「明るさ×切なさ×完璧じゃなさ=多幸感」の方程式を意識しながら曲を書いてみました。
そしてハマいくのお二人。 撮影合間の休憩時間。既に完璧に弾けているピアノソロを時間が許す限り反復練習し続ける努力の人、生田さん。 そんな生田さんの姿を前に、 「やらされてる」だった濱家さんの意識が 「全力を尽くす」に切り替わったあの瞬間。 まるでドラマみたいで、震えました。
二人のおかげで、作った当初の何百倍も素晴らしく、意味のある曲になりました。 皆さんも、辛い、悲しい、もう限界、そんな気持ちを悪者にしないで、ハマいくと一緒にポップなビートで逃げ出しちゃいましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ypCXPcKYS60
おわりに
ランキングには上がってこなかったけど聴いたな〜って印象のある曲たち。
Swing Swing Sing -福耳
こういう「アーティストが集まって楽しく合唱しちゃう曲」に弱い。
こういうのとか。
こういうのである。
888月〜夏にも程がある〜/リサイタルズ
彼らにとっては順風満帆という年にはならなかったけど、楽曲には何の罪もないと思っているし、歌詞は耳障りだけを優先していて聴き心地が謎にいいうえにこの男性アイドルチックな夏メロコード進行がとにかく気持ち良すぎてめっちゃ聴いた。サビの「当然古くからこの曲ありましたが?」みたいな聞き覚え、一体なんなんだ。改めて作曲ってめちゃめちゃ面白い。あと改めて今通して聴いてみたけど、マジでギリギリ何言ってるのかわからない。
無限に出てくるけどこの辺にしよう。
というわけで2023年は392時間半音楽を聴いた。
こんだけ聴いたらしいよ、というまとめも出てくる。
さて、そんな感じでしたでしょうか。これ以外にもめちゃめちゃいろんな曲を聴いているわけで、その1曲1曲に日々の生活が支えられていると考えると、音楽をやっている人、届けてくれるサービス、そのサービスを運営する人々に頭が上がりませんね。
音楽を聴く環境というか、ギアにも今年はいい出会いがありました。しばらくは更新しなくてもいいかもしれない、という布陣。
外出用:Oladance OWS2
音がいい。耳の穴の中に触れないので痛くない、バッテリーがすごい長持ち。流行るだろうな〜と思ったら流行っていて、各社から似たようなプロダクトが出てきている。
自宅用:T3-01
モニターヘッドフォンとしても使える、音の粒が明瞭なのにソフト気味で聴き疲れない。とにかく曲を聴き込みたい時向け。
長旅用:WH-1000XM4
わかりやすく聴き映えのあるいい感じの音、付け心地よし、ノイキャンよし、バッテリー長持ち。
持ち運び用:Marshall willen
小さい、かわいい、音がいい
しかし2020年と比べると、実は音楽を聴く時間はかなり減ってきています。
これはなんでだろうな、2020年があまりにコロナ禍で、家でずっと音楽を聴いていたからかもしれない。あんまりこれといった理由はないのかもしれない、あるのかもしれない。だけど音楽に対する感謝やリスペクトなどは変わってないのでございます。
来年もなるべくできる限り課金などして、ありがたく人生を彩らせてもらっちゃおうかなと思いつつ、この辺で切り上げますわ。
来年は自分達の曲をここに掲載できるように頑張るぞ。
なんつって。