ちゃっす。やっていこうぜ、高橋です。
最近就活生だったり社会人3年目な後輩だったりからこういう相談に乗ることが多かったりします。
思っていることをつらつら書いてみる。
さっそくやっていく。
Outlines
これを言ったら絶対に落ちる、みたいなデスワードはありますか?
基本的にはないんじゃないかなーと思います。
普通に「○すぞ」とか「ブッ○す」とか、女性面接官に向かって(男性面接官でもダメだわ)「ウヘヘヘ今日のパンツ何色ですか」みたいな「もしもし警察ですか?」ってなるワードは無理だけど、そうじゃなければ「発言しただけで不採用」みたいなのはないと思っている。
なぜなら何を言おうと、それが採用の是非にかかわるものであれば、面接官としては検討しない手がないからです。
結構根深い勘違いとして個人的に問題視しているのが、就活生側が、この採用選考を文字通り「正解or不正解のテスト」としてとらえているということです。
ようよう考えてみれば、よいサービスやプロダクトはよい社員から生まれ、これらの質を上げていくことがすべての会社企業にとって、熾烈な競争を生き残る術なわけです。
この競争に負ければ、目の前の面接官もお給料がなくなり、ごはんが食べられなくなるわけですね、つらい。
なので、要するに何が言いたいのかというと、採用する側だって、いい採用活動をしようと”ガチ”なんです。
新卒採用は、あくまで求職者と新入社員のほしい企業をマッチングさせるイベントです。一方的に企業を敵とみなして「戦いを挑む」のはやめましょう。
じゃあ言いたい放題??思ったこと言っていいの?
とはいえやめたほうがいいワードなどはもちろん存在していて、それは「合否判断に不要な情報」。
理由はもったいないから。
結局、採用人数に上限があったり、面接に進める人数に限りがあったり、面接の時間も有限だったりする以上、競争としては基本的に相対比較がルールになってくるので、面接官にどれだけ自分を(効率よく)「採用したい」と思ってもらうかの勝負になってくるわけです。
そうなると、自分の採用につながらない情報を、わざわざ重要な面接の時間を使ってアウトプットする意味は果てしなく皆無ですね。なのでやめたほうがよい。
人間は「判断に使える情報量が多いもの」を信用し、「判断に使える情報が少ないもの」をリスクとして判断しがちです、面接官もそう。もったいないよね。
でも企業がどういう情報を欲しがっているのかわかりません!!
そりゃ分析不足じゃないのかなあ。
企業の採用ホームページや、エントリーシートなんかを見たら、その企業の言葉で書いてあると思う。書いてなかったら聞こう。めんどくさーいって思ったら、その程度の志望度でしたってことで。
特にエントリーシートは、問題だけを読むんじゃなくて、「なぜ、このような設問を用意しているのだろう」「これをもって何を判断したいんだろう」と、採用担当者の気持ちまで汲めるといいと思います。
「学生時代に頑張ってきたことはなんですか?」「当社で実現したいことはなんですか?」「長所と短所は何ですか?」、どれもこれも別に適当ないじわるをしたくて設定されているわけではないんだよね。
・(外資系企業を希望していて)TOEICの点数に自信がないんですけど、どうしたらいいですか
これは採用基準をクリアしているかしていないか、で判断が分かれるところ。
最低要求が明確で、クリアしている人は
自信とかどうでもいいから普通に応募すればいい。
ほかの人より点数が劣るのであれば、その他の部分でカバーするしかない。
たとえば、この企業はなぜTOEICの点数を基準にしているのか?って考えてみたらどうだろう。
採用されて、「TOEICの点数競争の選手にできるから?」、そんなことはあるわけないよね。
TOEICの点数が高い=英語でのコミュニケーションの質が高い(可能性や傾向がある)、としているからと考えられる。
それであればTOEICの点数は中間的な指標になるわけで、「生きた英語力があります」みたいなアピールは、もしかしたら点数以上に相手の心を動かすかもしれない。
だから、点数はそこそこにとっておいて、留学生とランチに行ったり、海外にペンフレンドを持ってみる、なんていうのはいかがでしょう。と、自分なら考えます。
最低要求が明確でクリアしていない人
頑張ろう。
無慈悲に機械的に落とされるかもしれないけど、上記同様、点数が何かの中間指標なのであれば、メインで見たい項目を別の角度からアピールしていくのはありかもしれないね。機械的に落とされるかもしれないけど!挑戦せずにあきらめるよりは、若干マシじゃないかしら!
学生時代に頑張ったことが、ほかの人に比べて超地味なんですけど、どうしたらいいですか
どうもしなくていいのでは?
自己分析頑張ろう。
派手だからいい、というわけでもなければ、同様に地味だからよくない、というわけでもないのです。
無論、結果の景気がいいほうが、そりゃいいかもしれない。柔道日本3位よりは、日本王者のほうがいいかもしれない。でも結局そこからわかるのって、「柔道の腕」のバロメータってところ。3位でもすげえ。
入社後、柔道やってもらうんであればいいかもしれないけど、そうじゃなければ、決定的な要素にはならないと思ってる。
採用官として知りたいのは
・めっちゃすごいやん、つらそうなのに、なんで柔道そんなに頑張れたの?
・柔道で結果出すために、どういう努力をしたの?また、それはなぜなの?
ということで、Whatというよりは、Whyだったりします。
なんでかというと、これも何度も言っちゃってるんだけど、「What=柔道で強いこと」を評価しても、会社の業績にあんまりメリットがないから。
「よっしゃ、柔道強いやつ入ったから、業績150%アップやで!!!」という風になりますでしょうか?いやならない。え、なるの?勝負して勝ったら受注とかそういう営業スタイル?
なので、そんなに意味がない。
(もしかしたら柔道着メーカーとか、畳メーカとかだったらあるかもしれないけど。)
つまりは、面接官が知りたいのは、「何をしたか」ではないのです。
どちらかというと、我々は「なぜそれをしたのか」「なぜそれができたのか」のほうが知りたい。再現性も汎用性もあるから。
将来一緒に働く同僚になるかもしれない我々にとって、こっちのほうが聞いておいてメリットがあるからです。
行きたい業界や会社がまだ見つかりません、どうすればいいですか
2つのアプローチを提案いたしやす。
業界or職種というアプローチ
ひとつ。
行きたい企業は急には出てきません、おそらく、ほとんどの人は。
なぜならその会社に勤めたことがないので、判断に足るデータが乏しいためです。
まずは、「業界」「職種」で考えてみてはいかがでしょうか。
業界というのは、IT通信だとか、広告だとか、繊維業だとか、インフラだとか、輸送だとか、そんくらいの粒度です。
なぜこの粒度にするかというと、だいたい働き方や報酬、今後の展望などがそろっており、そのなかでもっとも粒度が粗いからです。いっぱい検討できる。
職種というのは、営業、エンジニア、企画、プロデューサー、広報、みたいなやつですね。
これらはだいたい「やる業務」がそろってたりします。なので得意なことや嫌いなことがはっきりしてたら、こっちのほうから切り詰めていくといいですね。
やりたくないことからアプローチする
もひとつ。
行きなくない業界や企業、業種からあぶりだす。
人間、誰しもやりたくない仕事ってあるじゃないですか。優劣ではなくて、好き嫌いっていう意味の。
「好きなことを仕事にする」っていう思想、個人的にはあんまりおすすめしていなくて。
というのも、働いていて思うことが多いんですが、作業レベルまで落とし込んでいくと、仕事を好き嫌いでどうにかできるシーンってたいしてないんですよね。
個人の好き嫌いの範疇を超えた意思決定や判断をしなければいけないことが多いので、個人的に「好きなことを仕事に」してもたいして好きなようにはできないし、なんならそれが嫌になった時には仕事以外の別に好きなことがないとメンタルがつぶれてしまうため、ある意味リスキーだなって思ってます。
なので、「嫌いじゃないこと」のほうが重要だと思うんです。
どうでしょう、これ。
インターンシップの有無ってみますか?全然受からないんですけどどうしたらいいですか
(自分は)見ないっすね!!!
別にインターンで職業体験したところで、結局それがいざ入社いただいたときに実務につながってるのかお互い不明すぎるし、そもそもだいたい新人にはそういうのを教える仕組みや環境が具体的に用意されているので。
そのインターンシップってどういうものなのかを応募前に考えてみよう。
会社側も採用判断に使いたいインターンプログラムと、シンプルに学生のキャリア選択のために開催してるインターンと、あとは雑用を学生にやって欲しかったりする最悪なインターンプログラムと、なんかまぁいろいろありまして、採用活動できる期間が減った&学生はなんかインターンに超乗り気という市場が追い風となり、各社いろいろ用意するわけですね。景気がいい。
ちなみにぼくはインターンやったことがないです。応募したこともないし、資格もないし、それで言えば大したバイトもしたことないです!えへへ!!
自分の行きたい会社と、その会社が欲しがっている人材像が全く違った場合、そのままさらけ出したほうがいいですか?それとも無理してでも企業が理想とする学生像に近づけたほうがいいですか?
無理が平気なら無理したらいいのかもしれないですけど、無理するのはたぶん無理だと思いますよ!!!!!
なんていうか、やっぱり人生において無理ってそんなによくなくて。
たぶん「無理じゃないなかで一番いいところ」に行くのがいいと思います。会社に入ってから無理してもらっても、受け入れる側も辛いし、本人も結構苦しいと思うんですよね。
とはいえ、なんらか入りたい目的があり、逃げ道があるんであれば挑戦して見てもいいかもしれない。僕自身もそうでした。
広告業界とインターネット広告業界について、飛び込む前に伝えたい。
という記事をかいたので、読んでみてください。僕の新卒当時のお話です。
https://nagaregoto.com/livin-internet-advertising
ちなみに結びはこうです。
大変な思いをする理由や、レールを降りる理由がしっかりあることが、「大変だけどやる価値のある労働」と上手く付き合っていく方法なのだと思った。
こんなかんじでした。
こんな感じでフラットにディスカッションさせてもらうことがあります。
自分自身もいろいろ勉強になるし、今後も続けていこうとおもってます。
なんかあったらご相談ください。お手伝いできたらいいな。
もちろんギャラは不要ですよ!
なんつって