テレビ新聞、ラジオ雑誌、この辺がいわゆるマスメディア、という名を関して半世紀(くらい)。
インターネットにおけるマスメディアを叩き上げようと垂直立ち上げされたAbemaTVの掲げるマスメディアの定義というのは、下記のものらしい。
◆AbemaTVが掲げるマスメディアの定義
マスメディアと言いますと、「WAU1,000万」という指標があるんですけれど、ウィークリーのアクティブユーザー、週に1回以上立ち上げるユーザーが1,000万人いる状況を作ると、マスメディアと呼ばれるような影響力を持つサービスになります。
これが正しいかどうかは置いておいて、とりあえずそういうことらしい。
っていう話でした。
あと、個人的に刺さったのはこの辺。
◆開発者に嫌われてもいいから、妥協は一切しない。
藤田も、非常に勇気を持って「開発者に嫌われてもいいから、妥協は一切しない」ということを言っていました。
もう1つは、これは藤田の特徴的なところなんですけれど、説得をすることを非常に嫌います。プレゼンテーションされることを、藤田は非常に嫌うんです。
これはなぜかと言うと、僕たちが作っているものはサービスであって、最終的にはユーザーが使うものであるといったときに、サービスを使ってくれるユーザーに対して、プレゼンテーションや説得、説明をすることはできないですよね。
ユーザーが実際にそのサービスを使ってみて、触ってみて、その価値を感じなかったら、もう次には起動してくれないという、かなりシビアな世界なので、藤田を説得をしてもなんの意味もない。
そういった意味で、藤田も実際にプロダクトを見て触って判断ということを徹底していました。
最初の「(ユーザーのため、ひいてはプロダクトのためなら)エンジニアには嫌われてもいい」というスタンスは、非常に再現が難しいんですが、個人的にはとても有益だなあと思った次第です。
大前提、本質を理解できずに表面的に対立してしまうエンジニアや自分自身がいない環境でないと体現できないんですが、ビジネスデベロップメントという観点から見たプロダクト開発におけるアプローチとしては正解にたどり着くための最短経路だと思います。
だいたいプロマネや営業といった非開発者と開発側が揉めているときに、ユーザーやマーケットというのは置き去りにされています。
感情的になるのは時間の無駄なんですよね。
◆権力が最高品質を生む
藤田も、先日ブログに「権力が最高品質のクリエーティブを生む」ということを書かれていたんですけれど、まさにそのとおりかなと思います。
これもまさにそうで、サービスの世界観を統一するには人かルールかを頂点に立たせないといけない。
前者は属人的な展開になるし、後者は時間がかかり融通が利かない。
それでも、熱狂的な何かの目標・信念・哲学といった、生産資源をフォワードしていく何かがないと、UXに神は宿らない。
これは大きくなれば大きくなるほど難しいし、小さかったとしても知らず知らずのうちに見えなくなって取り返しがつきにくくなってたりしますよね。
プロダクト開発だけではなく、人間関係とか組織とかも、もしかしたらそうなのかもしれません。
なんつって。