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「何を読んだらいいのかわからないので、読んでよかった本を教えてください」と言われたときー!

 

 

タイトルのとおりだぜ!!

どうもお疲れ様です。お元気でしょうか、わたしは風邪をひいています。

なのに記事書いちゃう。あらら。
さて、「本を読むといいと聞いたんですけど、何を読めばいいかわかんないので、おすすめを教えてください」という話、よくこの手の質問を受けてしまい、相手のタイプや状況、抱えてる課題やもやもやなどに合わせてチョイスしてきたりはするものの、普遍的にラインナップに入れてる本が何冊かあることに気が付いたので、ここにメモっておく。

そうすることで、「これ読んで」ってURLを渡すだけで会話が終われて、空いた時間でまた別の話題を話せてハッピーなのである。最高だぜ。

さてやっていく。

 

・暇と退屈の倫理学/國分功一郎

「やりたいことが見つからない」なんていう人に、しいておすすめするならまずはこの本。

大学2年くらいのときに読了してから、ふとしたきっかけにまた持ち出してみたけど、そういう人に大変おすすめしたい内容だったし、当時の自分にもぶっ刺さっていた。

 

そもそも、「暇」とか、「退屈」についてちゃんと考えたことってある?

どちらも「何もしてない状態」ではあるのだけど、この違いについて明確に説明できるだろうか?

いったいなんの話やねんって感じなんだろうけど、実はこの「暇と退屈」の複雑な絡みを解いて行くことで、自分自身の人生がいまどういう状態なのか、このままいくとどうなるのかがわかってくる。

そもそも「やりたいことがわからない」という相談は、「何かをしたい(ないし、すべきだ)と思っている」という前提に乗った状況であり、これはつまり退屈から逃げようとしている、あるいはすでに退屈の中にいて逃げ出したいという欲求を肯定しているよね。

そうなんだよね、そうなんだよ。

暇でも退屈でもなければ、人は何かを変えようとか始めようとか思わない。

だからといって今何もないこの瞬間を責めるのではなくて、まずはその空隙と戦おうとした姿勢を褒めてあげるのが良いと思う。いいぞ、そのスキマに今からいろんな楽しいことや頑張りを詰め込んでいくんだ。そうやって人生を彩って行くのだ。

 

実は、この本の終わりは、読んでもらえばわかるのだけど、この先読者が「どうしたらいいか」に言及しきっていない、そりゃそうだ、やることが決まってしまっていたら、それはそれこそ退屈以外の何者でもない。

まずは自分の人生を飾っても良いということに気がつくべきであり、この本の役割はそこまで意識をつれてくることなのだ。

 

どうやって実現するか、これは以下の本たちが助けてくれるとおもっている。

 

・道は開ける/D・カーネギー

D・カーネギーというと、まずは「人を動かす」がよく出てきがちだけど、個人的にはこっちのほうが学びが多かったというか、救いが多かった。

この本はなんの本かというと、つまりは「悩みとの付き合い方」についてひたすらに書かれている本。

たとえば第1章はこんな構成で始まる。

悩みに関する基本事項

・今日、一日の区切りで生きよ

・悩みを解決するための魔術的公式

・悩みがもたらす副作用

 

第4章はこんな感じ。

平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法

  1. 生活を転換させる指針
  2. 仕返しは高くつく
  3. 恩知らずを気にしない方法
  4. 百万ドルか、手持ちの財産か?
  5. 自己を知り、自己に徹しよう
  6. レモンを手に入れたらレモネードをつくれ
  7. 二週間でうつ病をなおすには

同じ頭を使って前に進めない状態でも、「考える」と「悩む」の間には大きな差があって、結論から言うと「悩む」ってほとんどが無駄であることが多くて、なるべくその時間は減らされるべきである。

でもやっぱ悩んじゃう、くよくよしちゃう、そういう人のための、救いがたくさん書かれた本。

なんなら悩みだけに止まらず、「仕事の選び方」とか、「疲労との付き合い方」なんかにも言及されている。非常に多くの人たちの処方箋になってくれるだろうなということで推薦。

・Factfullness-ファクトフルネス-/ハンス・ロスリング

これは最近出てきた本だよね。

「頭のいい人間より、チンパンジーの方が世界の事実に関するクイズの正解率が高い」

なんていう衝撃の書き出しで始まる。

実際、読み進めて行く中でこの本自体から有用なデータが学び取れるわけではないのだけど、この本が言いたいことはそこではなくて、「真実を冷静に得る」ことの重要性をひしひしと感じさせてくれる。

情報過多だったりインターネットやSNSに常時接続されていることで、人間がインプットするインフォメーションって爆発的に増えてるし、我々がそういう情報のシャワーに晒され続けてるんだけど、実は「重要な事実はそこまで増えていない」「人はものごとをドラマチック(そしてそれはおよそ悲観的)に見がち」だったりするのだよね。

そしてそれはたびたび意思決定の精度にダメージを与えがち。

大人になるにつれて今まで以上に不確実性のなかでいきていかねばならないこの時代に、指針でも地図でもなく、灯りのような頼もしさをくれる本かなと思った次第。

・夢をかなえるゾウ/水野敬也

以前もここで記事にしてたんだけど、何にもない土日とかに一気に読むことですんごい浄化作用があるんですこれ。


大変好きな本。大いに笑ってちょっと泣ける、愛と幸福の人生哲学本です。これを手に取ったのはいつだったか、大学卒業とか新人時代とかだった気がしたんですが、なんかこうやられちゃった自分を笑わせてくれて、励ましてくれる、そういう素敵な物語でした。

なんていうか、人間いろいろうまくいかないこととか、やる気が出ないこともあるとは思うのだけど、ここに出てくるガネーシャはいつも飄々としてて、ユーモアに富んでて、シンプルで、いつもちゃんと正しい。そういう大人がもし周りにいなかったら、この本にとびこんで相談してみるのもおすすめ。

役に立ちまくる「ガネーシャからの宿題」を一つずつこなしていくことできっといつもの日常が少しずつ変化していくに違いない。

 

・イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」-/安宅和人


何かを考えたり、うまくはじめたりするときの名著 of 名著。多くの無駄なことにとらわれずに、しっかりと正しい課題を正しく見抜いて、解決して行くこと。

人生ってこれの繰り返しなのだけど、その効率には結構な人それぞれの差があって、それをいい感じにして行くに、頭のいい人はどうやっとんねん。という本。

重要度の低いあれこれにまみれて人生を無駄遣いしてしまうには、今の世界は面白すぎてもったいない。という理由でおすすめでござりんす。

 

 

【おわりに】人生は暇なので、面白いことを見つけよう。

結論、みんながみんな意識高い必要はないと思ってるんだけど、それでもやっぱり「なにこれおもしれえ」みたいなことがあったほうが、人生楽しいと思うんだ。

それを見つけると言うか、見つけ方だったり、見つけて目指してしまっても良いのだということに気がつかせるのには、それなりにいろんな人の話や人生を覗き見してみる必要があるとも思ってる。

 

なんやかんや、やっぱりやりたいことがあるならやったほうがいい。

それがないんですという悩みは、ここで紹介した本たちによって、ちょっとは軽くなっているはずだと思う。

とはいえ、ここで紹介したのは導入も導入で、登山口どころか、登山用の道具をえらびはじめたくらいの初歩オブ初歩。

ここからさらに細かい紹介本は、いつかそういう記事を書くかもしれないし、もし急ぎだったらTwitterから相談してみてもよいかもね。

結構ちゃんと相談に乗るつもりではあるよ。本薦めるの、シンプルに好きだしね。

というわけでお互いそれぞれの物語をがんばっていきましょい。

 

なんつって。