はいどうもこんばんわ。平日の夜なんですが、思ったより仕事がなかったのでこんなのを書きはじめました。(書いたというか最近は音声入力が中心なんだけども)
世の中はやれリモートワークだ、在宅勤務だテレワークだとひっちゃかめっちゃかでございますが、みなさまにおかれましてはどんな感じでしょうか。
自分のところ2月くらいからリモートワークにしているんだけど、引き続きほとんど生産性に関わる指標の悪化がみられなかったということと、生活の柔軟性が上がったことがチームメンバーから良いフィードバックとして集まっているので、もう少しこの体制でやってこっかな、という次第。
世間を騒がすあのウイルスがあろうがなかろうが、技術の進歩とインターネットインフラの普及によりオンラインでのコミュニケーションが発達してきている。そしてそれがうまくできない人とやたらうまくできる人に二分されているように感じる。今回はチャットやテキストコミュニケーションの得意不得意という観点にフォーカスする。
Outlines
オフラインコミュニケーションにおける「間」の正体
話すときのテクニックとされている「間」というものがあるが、これがオンラインでのテキストコミュニケーションになると「無」となってしまうことが多い。これらの違いは間には次が始まるという確信があるが、無には次が始まるという確信がないということになるのかな、と思っている。
つまり会話において次(の発話)が必ずあるはずという安心感が持てているか、持てていないか。あるいは、一方的に情報を受け取る側として、この確信を持ちがちか、あるいは持たないことが傾向として多いかという違いがあるのでは、と考えた。
間をバーバルに変換するチャットネイティブ
そんななかで、いわゆるチャット、つまりはオンライン上でのテキストコミュニケーションにおいてこの間についても文字にして相手に送信できる人というのは、その類のコミュニケーションが「うまい」と言われるのでは、というコンテンツをみた。
なるほどたしかに軽い相槌やジェスチャーといった「リアクション」というのはオフライン上でのコミュニケーションを助けることが非常に多い。
そもそも対人コミュニケーションというのが時系列に沿ってある程度相手のフィードバックを受けて可変的であるという前提があるので、相手に適切なフィードバックを送ることあるいはそのフィードバックを受け取ることができる人というのは、オフラインでもオンラインでもコミュニケーションの上手さに違いが出てくる。
一般的に、画面越しのコミュニケーションでストレスとされる「相手が何を考えてるのかわからないので冷たく感じる」「相手の温度感が見えないので話にくい」ということが少ないはずである。
ちょっと難しいことを言えば、ノンバーバルコミュニケーションの割合をバーバルに変換するということになる。ノンバーバルというのはつまりは「非言語」という意味だ。その逆も然りでバーバルというのは「言語」であること。非言語なコミュニケーションってなんだよ〜と思うかもしれないけど、泣いてたら「悲しい」、目を釣り上げて唸っていたら「怒っている」、そういうことである。
悩んでいたら「んー」と打つし、引いたら「うっわー・・・」と打つし、面白かったら「www」だ。ためらったら「えー」だし、びっくりしたら「!!!!???」だ。
このノンバーバルで本来フィードバックしていた情報を、バーバルに変換して相手に届ける、それがリモートワークやテキストコミュニケーションをスムーズに行うために必要なスキルなのかもしれないな、と思った。
チャットファースト、チャットネイティブと呼ばれる世代に関してはこれらを実は自然にやってきたのかもしれない。一方でチャットネイティブでない人たちは、文字情報を「口語体」ではなくて「文語体」でとらえがちだ。
文語体においては口語における文法の省略は情報の欠損とみなされたり、特定の意味を持たない感嘆やリアクションなどを排除している。
それぞれを対応させた会話例としては以下のようなものになる。
A: 今年の休暇はドライブに行くんだ。(私は今年の休暇はドライブに行きます。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%AA%9E
B: どこに?(どこにドライブに行くのですか?)
A: 富士山に。(富士山にドライブに行くのです。)
B: 誰と?(誰と行くのですか?)
A: 妻とだよ。(妻と行くのです。)
B: いつ?(いつ行くのですか?)
A: 6月。(6月に行くのです。)
つまり、いまの状況としては、本来文語体で表現されがちなテキストコミュニケーションを口語体を用いて行うケースが増えている、ということになる。
ノンバーバル要素のチャット変換を補助する機能実装
できる人とそうでない人がいる。そのギャップを埋める技術は普及する。そういう感じでIT業界に限らず、人間とメディア・技術は付き合ってきた。もちろん、この変換においても補助的な実装のされた遠隔コミュニケーションサービスが登場することになる。
いわずもがなこれはLINEやSlackにあたる。テキストでのコミュニケーションをするにあたり適切なリアクションや間の取り方としては、Slackでいうユーザーが追加可能で、かつ豊富なリアクションや、LINEでいうこれまた表現の幅やレパートリーがかなり多いスタンプが補助的な役割を担うこととなった。これにより、これらのサービス上では、ノンバーバルのチャット変換が不得意でも、言語化しにくい情報を相手に届けることができ、そしてその情報を読み取ることができ、オンラインでのチャットにもかかわらず、比較的ストレスなくコミュニケーションが可能になった。
なんにせよ相手が聞いているのか聞いていないのか相手の要望に応えられているのか答えられていないのか自分が好意的に見られてるのかそうでないのかといった情報がないとしゃべり続けるというのはなかなかしんどいものである。
わかってたと思っていたけど、これだけ助けられている現実
コミュニケーションというのはインタラクティブなものであるという前提は昔からわかっていたはずなのに、いざそれがオンラインに移ったとたんにできなくなってしまうというところは、まだまだ人間やコミュニケーション技術には発展の余地があるなあというふうに感じましたとさ。
明日から積極的に、ノンバーバルな情報を文字にしてチャット文章にぶちこんでいきましょう。
そうすればきっと、いや、おそらく。たぶんなんだけど、リモートワークでの生産性やチームの連帯感が上がるかもね・・・たぶんねw
うーーん、まぁなんつーか、いろいろやってみることは大事だし、ね。積極的に文字にしてこ。
あー疲れた。
なんつって。