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さすがはモノづくりの雄、SONYのエンジニアリング18箇条がとてもいい。

\Trick or カエリタイ!!!/

どうもおつかれさまです。高橋です。

 

抽象的に言うと、やはり何事に関して言っても先人に学ぶことは多く、古く大きな巨人の残したあれこれは、時を経ても説得力が衰えず、むしろ輝きを増すばかりだな、という話をします。

 

具体的に言うと

SONYのモノづくり精神が参考になりまくるのでめっちゃいい。

という話をします。

 

SONY株式会社といえば、1946年5月7日(東京通信工業株式会社)に設立、いらいめきめきと成長し、世界でも通用する日本の電気機器メーカーとして知らない人はいないといっても過言ではない有名企業で御座いますね。

そのソニーの最初of最初、東京通信工業株式会社の設立趣意書には

 

真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ

(真面目なる技術者の技能を最高度に発揮せしむべき)

自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設

(自由豁達にして愉快なる理想工場の建設)

と記されており、当時から”技術者によるモノづくり”に重きを置いた企業体質であったことがうかがえます。

 

今でこそ、業績等でいろいろと言われている企業ではありますが、これまでテレビ、スマホ、カメラ、オーディオ機器などの家電を中心に開発、生産販売を行っており、また直近だとiphone7での実装に日本中が沸いたFeliCa(非接触型ICカード技術)の開発も実はソニーだったりするわけです。

 

そんなソニー、今年でもう70周年を迎えたわけですが、そのモノづくりの18箇条がカベに貼って毎朝読み上げたくなるくらい大変すばらしすぎるので紹介したい所存であります。

 

Outlines

 第1条:客の欲しがっているものではなく客のためになるものをつくれ

”川辺で飢えている人に魚を与えるべきか?答えはNoである。”というたとえ話もよく耳にしますが、同じようなことを一言目で言うわけです。Cool。

ちなみに、たとえ話の正解は「魚の取り方を教える(≒釣竿を与える)」です。短期的な解は、その問題に対する本質的なこたえにはならない、という教訓です。

 

第2条:客の目線ではなく自分の目線でモノをつくれ

これも上記に関連するのでしょう。あくまでその人が優秀である、という前提が付きまといますが、それは採用チームやマネジメント側が頑張ればいい話。メンバーに対しては「自分が正しいと思ったことをやれ」ですね。これだけ豪快に任されると、みんなの背筋もシャキッとしそうです。

 

第3条:サイズやコストは可能性で決めるな。必要性・必然性で決めろ

第4条:市場は成熟しているかもしれないが商品は成熟などしていない

第5条:できない理由はできることの証拠だ。できない理由を解決すればよい

お客さんに提供するすべてのサービスにはこだわりきれ、というメッセージですね。メーカーたるもの、商品で自社を語る。そのときの自分たちの出来はすべて商品を使ったお客さんたちが決める。ブランドといった市場競争力は、簡単に築けるものではありません。徹底的なSONY品質はこの言葉から生まれていたのかもしれません。

 

第6条:よいものを安く、より新しいものを早く

第7条:商品の弱点を解決すると新しい市場が生まれ、利点を改良すると今ある市場が広がる

 

実にマーケティング的なメッセージですね。まさにその通りすきでぐうの根も出ずです。

この文言、どっかで聞いたなと思ったらサイバーエージェント代表の藤田さんが言っていた言葉に似ているなあ、と。

「インターネットにおいて、勝利するには最速か最大か、それだけなんです」と。

 

 

 第8条:絞った知恵の量だけ付加価値が得られる

第9条:企画の知恵に勝るコストダウンはない

商品の企画設計をナメんな、と。インターネットビジネスの開発なんかは今でこそ流行り始めてきておりますが、ハードウェア開発でその設計やコスト管理をするというのはなかなかに大変でして。そこらへんもぬかりなくやろうな???というメッセージなのだと理解しました。

ただの企画ではなく、ただの開発ではなく、その辺のビジネスプランニングも含めて「ソニーのエンジニアリング」なのですなあ。

 

 

第10条:後発での失敗は再起不能と思え

第11条:ものが売れないのは高いか悪いのかのどちらかだ

この辺もプロダクト哲学になっておりますね。原則的には「品質は最高に保て。」そして「ユーザーは悪くねえ」です。

素晴らしいのはそれが自社のなかでこれだけキツく、そして普遍的に浸透していること。本当に爪の垢を煎じて飲ませたい。(誰かに)

 

第12条:新しい種(商品)は育つ畑に蒔け

第13条:他社の動きを気にし始めるのは負けの始まりだ

第14条:可能と困難は可能のうち

第15条:無謀はいけないが多少の無理はさせろ、無理を通せば、発想が変わる

この辺もマーケティング戦略として普遍的に有効なアドバイスが多いです。

SONY自体もあの「AIBO」なんかをリリースするあたり、一昔前はものすごく挑戦的な技術会社だったなあと思い返すことが多いです。

ワールドワイドで世間を騒がせるGoogle、Apple、Facebook、Amazonのような巨人たちがやってることを、メーカーという切り口で挑戦し続けていた印象です。

とりあえず、AIBOカムバック。(かいたい)

 

 第16条:新しい技術は、必ず次の技術によって置き換わる宿命を持っている。それをまた自分の手でやってこそ技術屋冥利に尽きる。自分がやらなければ他社がやるだけのこと。商品のコストもまったく同じ

第17条:市場は調査するものではなく創造するものだ。世界初の商品を出すのに、調査のしようがないし、調査してもあてにならない

時代は変わる、人も変われば技術も進化する。そこにだらしなく胡坐をかいて堕落するより、次の時代でも先頭を走るんだという強い意思が見えます。なんていうかもう、カッコよすぎる。映画化してほしい。

 

そしてそして、最後の最後にまた最高な一言が控えてます。

 

第18条:不幸にして意気地のない上司についたときは新しいアイデアは上司に黙って、まず、ものをつくれ

 

これがイイタイコトは2つ。

①上司は部下を守って会社や時代と戦え!!!でなければ(優秀な)部下の言うとおりにしろ

②部下は部下で無能な上司にかまけることなく、時代や市場、顧客に向き合え!!!世界を善くするスピードを落とすな!!

 

 

モノ作り最高!!!!!

こういう哲学を風土や体制、企業文化やチームの雰囲気などに装着し、社会への貢献と生産性の向上をはかる。それがミッションとして挑戦できるということが、広告会社から事業会社へ転職してきて最もエキサイト&エンジョイしているところかな、と思ってやまない、そんな月曜日でした。

 

明日からも、先人の教訓に倣ってがんばるぞい。

 

なんつって。