無敵と同調、負けない交渉におけるストーリーを武器としてもう一度。

Slideshareっていいですよね、好きなんですよSlideshare。

そのプレゼンテーションのテーマに関する勉強ができるのはもちろん、資料の作り方やまとめ方などのインスピレーションも得ることができる。

一粒で二度おいしい。そんな気がするんですSlideshare。

今回は『PORT!#5 / 2017年はこれが来る!デジタルクリエイティブ業界で活躍する9人が予測する未来とは』という、結構最近っていうか昨日開催されたらしいイベントのスライドをシェアしたいと思っております。あんだけSlideshareとか言ってたけど、これはGithubのSpeakerDeckです。なんでやねん。

とにかく仕事してたり忙しかったり、日々ルーティンに埋没してしまうとなくなってしまう観点で、読みながらハッとした自分がありました。

◆『正論・論破ではない「説得」の話』

企画職やりたい学生だったりとか、営業含め企画系の業務に携わる新人の方々は、日々会社の先輩に「それって合理的なの?」とか「ロジックおかしくない?笑」みたいな(何をどうすればいいんだってばよ…)みたいな反撃にズタボロにされてたりはしないでしょうか。

割と社会人を長く(といっても筆者は5年目ですが)やっていると、今度は合理や論理のほうに寄りすぎてしまい、こういった情理が欠損してしまい、ものごとの進みが鈍ったりしたりしなかったりします。

合理、つまり「やるべきじゃん」という客観的な算段や判断ができるのに、なんで停滞しちゃうのさ??については、実際にプロジェクトやら起案したものが走り出したあとにフォーカスするとイメージしやすかったりします。

というのも、何かものごとが大きくなればなるほどコントロールできない要因というものが付きまといます。いわゆる外部要因ですね。これらは追い風となってくれることもあれば、向かい風となり行く手を阻んだりもします。

そんなときに、「やめるのが合理的」という流れが起こってしまうと、簡単に折れてしまい、組織や会社、プロダクトとしての進化が止まってしまうんですね。

生物も技術もそうなんですが、大体の進化やブレイクスルーというのは「無理を通して」実現します。やっぱある程度の踏ん張りとか、逆境バッチコイヤみたいな精神は必要で、ロジカルさは失敗を防ぐことはできますが、論理性を逸脱した大成功を生むことはありません。

いつだってロジックを通り越したところに誰も予想でいなかった大成功があるのがこの世の常だったりするわけですな。

◆世の中の主義主張は基本的に対立をするということ

世の中の主張やスタンス、主義、信仰、思想、価値観といった主観的なものたちに対して、我々個人は基本的に各人何にどう賛同するかといった自由を与えられている。何かを賛同する、ということは一方で対局するもう片方に対して否定的な姿勢を取る、ということをしばしば体現しがちです。

これらの主義主張の対立は、ミクロでもマクロでも、原理原則的に「起こりうるもの」として受け入れるのが、この時代での生き方としてやりやすいと思っております。

ちょっと昔に流行ったマイケル=サンデル先生の「これからの正義」においては、今後は勧善懲悪な正義の行使と推進から、平等に尊い主義主張に対する適切な分配である、と説いたものでした。

本は大変ためになるので、もしよければ。

◆現実世界において勝敗を決するもの

分配を適切に、とはいったものの、線を引く以上そのラインの位置や塩梅を決めるという機能が必要です。

いま、この時代は民主主義として運営されております。民主主義文明の意思決定の方法として最もメジャーなのは多数決ではないでしょうか。

特にこのインターネット通信時代、誰もが立候補者であり、密告者であり、発言者であると同時に投票者でもあり、その結果世の中(現実)の大体の問答は多数決によって着地することが多いと思われます。

一方でインターネットでの争いは基本的には着地しないのですが、それは人の数と票の数がイコールではないため、という複雑な事情もあるように思います。

とにかく、起案者であり、何かを決定したいという以上、数の利というものは有効でありそうで、上記にもした分配だけでなく、自分の主張を通すための提案、交渉においても、“誰かの賛同を得る”ということはとても大切なスキルなわけです。

誰の賛同を得るべきでしょう?

自分陣営の支持はもちろんすでに得られているでしょう。得られてないのであれば、取りかかりましょう。大切な戦力になりますね。

相手陣営の支持はどうでしょうか、これは最後の最後の目標であって、「交渉に勝つ」という形でしか得られないでしょう。

それだけでは両者のただの対立なのですが、勝敗を決するのはそのどちらでもありません。

どちらでもない、浮動票の取得にとりかかるのです。

 ◆ユニバーサルコレクトネスとは

ユニバーサルコレクトネス、ということばがあるようです。

これは「世間一般の人に聞いて基本的に否定できない”正しさ”の総称」とのことです。

友達は大事、無駄遣いしない、お年寄りには優しく、などといった事例がスライドの中では展開されております。

この基本的な正しさ、にはいくつかのグレードがあり、それが強いほうが物語の主人公となり、対局に位置する相手に勝利することができます。(詳細はスライドを参照とのこと)

「なるほどー、つまりこれが最強だったら最強なんだなー。じゃあおれは”人命”を主張しながら生きていくぞー」

っていうのも無理がありますよね。人命以外にも興味あるでしょうきっと。

たとえば個人の利益、個人の夢、自己実現、といった自分の「社会的に弱い正義」を実現したいときにどうすればいいのか。

下記の方法がもしかしたら攻略の糸口になるかもしれません。

◆同調戦略。~”無敵”という陣形~

その名も同調戦略です。名前は今付けました。

無敵という状態を表す言葉があります。ぼくらはマリオやドンキーコングをやりすぎてしまい、無敵状態というのは「ばったばったと敵をなぎ倒していく」ことだとばかり思ってしまいがちなんですが、読んで字のごとく、「敵が無し」が、その本質であります。

どうやって敵を無くすのか、「なるほどここはやはりアルマゲドンのような大爆発で一掃…」みたいな破壊衝動は抑えましょう。

どうやって敵を無くすのか、それは”同調”です。相手の強さの根源となるユニバーサルコレクトネスを見極め、その主張に則り、同質化します。そうするとどうなるか、相手はこちらを攻撃することが極端にしにくくなるわけです。

同質化した者を攻撃すると、自身の主張の崩壊を招きかねないためです

◆まとめ:交渉に強い人は、めっちゃ肯定する

拒絶ではなく同調、一見対立したスタンスに対して同調をしてしまうと、自分の目的が達成できなくなってしまうのでは、という考えがよぎりますが、とにかく強い正義にぶち当たったときは、一旦「自分を破壊されない」ことが最大の優先戦略になります。

そのためにも相手の主張を知り、相手の強さの湧きどころを知り、それを上塗り、変化させるチャンスをうかがうことが、負けない交渉への第一歩なのかもしれません。

交渉の目的は対立する相手の意見を破壊すること、ではなく、自身の正義を相手に納得させること、です。

破壊ではなく無害化。

トゲトゲしいコミュニケーションが目立つ、物事を進めようとすると荒々しくなってしまう、そういうときにちょっと一息ついて、まずは相手に同調してみてはいかがでしょうか。

強く生きていきましょう。

なんつって。

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