マイクロソフトがDeep searchという取り組みを発表した。以下の記事がそれだ。

https://blogs.bing.com/search-quality-insights/december-2023/Introducing-Deep-Search

これは結構破壊的な取り組みになるかもしれないな、と思っていて、要は「検索エンジンにインデックスされている情報から(ある種の)コンテンツをアウトプットし、検索者に返す」という仕組みへのファーストステップだ。このDeep searchが提供しうるコンテンツは、現時点では「論理構造」となる。

ふと、「それ(抽象的なイントロダクションから具体情報への接続)ってWebメディアやそのクリエイターの仕事じゃん」と思ったので、実際に今後Webメディアやクリエイターはどうすべきなのかをご本人に(ちょっと意地悪しながら)聞いてみた。

LLM様に人間はどうしたらいいか聞いてみた

ワイ:こちらの記事を日本語訳した上でトピックスを漏らすことなく箇条書きの要約にしてください。

https://blogs.bing.com/search-quality-insights/december-2023/Introducing-Deep-Search

なお、出力はgpt3.5(2023年12月中旬時点)による。

記事の内容を以下のように日本語に翻訳し、重要なトピックを箇条書きにまとめてみます:

Microsoft Bingが新機能「Deep Search」を開発。これは既存のウェブ検索を置き換えるものではなく、ウェブのより深い探索を提供する強化機能。

「Deep Search」は、GPT-4を組み込んでBingの既存のウェブインデックスとランキングシステムを強化。GPT-4は、任意の入力から自然言語テキストを生成する最先端のAI LLM(大規模言語モデル)。

「Deep Search」はGPT-4を利用して、検索クエリを理想的な結果セットが含むべき内容をより詳細に説明する形に展開。

一部のクエリは曖昧であり、それぞれの可能性に対して包括的な説明を計算。「Deep Search」は、これらの意図をすべて表す曖昧さ解消パネルを提供。

Bingはそのタスクを念頭に置いてウェブをさらに深く探索し、通常の検索結果には表示されない関連結果を引き出す。

「Deep Search」が広範囲のウェブページを収集した後、それらを包括的な説明とどれだけ一致するかに基づいてランク付け。

「Deep Search」は時間がかかるが、より具体的で包括的な回答のために待つ価値がある。

「Deep Search」はすべてのクエリやユーザー向けのものではなく、単純な回答では不十分な複雑な質問を持つ人々向け。

BingではGPT-4は既にCopilot, Image Creator from Designerなどで使用されており、1月には単一の最大の関連性向上をもたらした。

「Deep Search」は現在、テストと改善を行っている間、世界中のBingのユーザーにランダムに選ばれた小グループに利用可能な実験的な機能。

https://blogs.bing.com/search-quality-insights/december-2023/Introducing-Deep-Search

ワイ:ありがとう。先ほどの文の中から、これが既存の検索エンジンのビジネスや利用感にどういった影響を与えると想定されますか?また、Deep Searchが提供された将来において、Webサイトの管理者が自身のトラフィックやサイトのプレゼンスを保つ、あるいは向上させるためにできることを教えてください。

「Deep Search」の導入は、既存の検索エンジンビジネスやユーザー体験に以下のような影響を与えると考えられます:

ユーザー体験の改善:ユーザーはより具体的で包括的な答えを得られるようになり、複雑な質問に対する検索結果の品質が向上します。これにより、ユーザーの満足度やエンゲージメントが高まる可能性があります。

競争力の向上:この機能はBingの競争力を高め、Googleなどの他の検索エンジンとの差別化を図ることができます。

Webサイトの管理者が「Deep Search」の導入後に自身のトラフィックやサイトのプレゼンスを保つ、または向上させるためにできることは以下の通りです:

コンテンツの質を確保:「Deep Search」はより詳細な情報を提供するウェブサイトを優先的に選択します。そのため、コンテンツの質を高め、詳細で包括的な情報を提供することが重要となります。

SEO戦略の見直し:「Deep Search」がウェブサイトを評価する方法を理解し、SEO戦略をそれに応じて調整することが求められます。例えば、キーワードだけでなく、全体的なコンテンツの質や詳細さも重視するような戦略に切り替えることが考えられます。

ユーザーの検索意図を理解:「Deep Search」はユーザーの検索意図をより深く理解しようとします。そのため、ウェブサイトの管理者もユーザーが何を求めているのかを理解し、そのニーズに合わせたコンテンツを提供することが重要となります。

ワイ:なるほど。WebメディアはDeepSearchが一般的に利活用される中で存在感を示すには、コンテンツの質や詳細さが大切になる、という世界に変化していくんですね。 これは極端な話、検索者の意図や目的はDeep Searchが理解し、それにあった情報やインターフェースの加工を行うので、そのソースになるWebメディアはあくまで「辞書的な機能を提供すればいい」ということになりますか?

「Deep Search」のような高度な検索機能が一般的に利用されるようになると、確かにWebメディアはより「辞書的な機能」を提供する形になる可能性があります。つまり、詳細で質の高い情報を提供し、検索エンジンがユーザーの具体的な検索意図に合わせてその情報を適切に引用・利用できるような形になるでしょう。

しかし、それは一方で、Webメディアが単なる情報の提供元になるだけでなく、その情報がどのように表示・整理されるかという観点も重要になることを意味します。例えば、情報が適切に構造化されているか、特定のキーワードやトピックに関する情報が十分に含まれているかなど、検索エンジンが情報を理解しやすい形にすることが求められるでしょう。

また、ユーザーが直接Webメディアを訪れるケースも考慮すると、ユーザビリティやデザイン、ユーザーエクスペリエンスといった要素も依然として重要であり、Webメディアはこれらの要素にも注力する必要があります。つまり、「辞書的な機能」を提供するだけでなく、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供し、使いやすく魅力的なサイトにすることも重要です。

したがって、Webメディアは「Deep Search」のような検索機能の進化に対応する一方で、ユーザー体験全体を向上させるための多面的なアプローチが求められるでしょう。

解答結果を解釈する

ちょっと意地悪したので、保身モードに入り「なんでもないこと」を言うようになりました。とはいえ、一部の文脈においては「Deep Search」のような高度な検索機能が一般的に利用されるようになると、確かにWebメディアはより「辞書的な機能」を提供する形になる可能性があります。つまり、詳細で質の高い情報を提供し、検索エンジンがユーザーの具体的な検索意図に合わせてその情報を適切に引用・利用できるような形になるでしょう。」という感じで、Webメディアが辞書的な機能を提供することがDeep searchのような技術(生成AI的昨日による再編集)を経由した検索体験の向上において価値がある、と考えているようす。

Deep Search時代で切り替わるかもしれないこと

落ち着きを見せていた「プラットフォーム的スタンス」から次のステージへ

この変化はながらく「検索エンジンはプラットフォームビジネスである」という落ち着き方をさせていたGoogleなどの方針よりも、ちょっと先を行こうとしているように思えます。あらゆるSocial mediaサービスやGoogle、amazon、CGMでいえばTwitterのような超大手プラットフォーマーは、世界中でサービスをToC向けに展開する一方で、細かい品質や権利、利用損害リスクを管理しきれない(あるいは管理しようとするとコストがかかりすぎる)ため、あえて自分たちはプラットフォーマーであり、なんらかトラブルが発生した場合は情報を掲載したユーザーとそれにより損害を被ったユーザー間で解決してくれ、なぜなら自分達は場を提供しただけのプラットフォームだから、という整理をおこなってきました。そして、マッチングなどのプラットフォーム型のサービスの賠償管理などは、今ではそれにならって同じ整理をするのが一般的かなと思ってます。

そのため「預かったものを加工して出す」と言うのは、サービス提供会社からすると、ポジティブなビジネス的可能性はいろいろありつつ、それ以上にリスク管理が飛躍的に難しい商業行為だったりします。中間にあるのがレコメンデーションやサジェストという機能で、Deep searchの現時点での取り組みとしては(クエリの)レコメンデーションに該当しそう、その先は対話型の検索体験などをイメージしてるのかな、と感じたり。難しいライン。

Deep search自体は、先の記事を読み込む限り「限定的な検索体験において提供される」ことが強調されています。先行者優位を取りに行きつつ、まずはできる範囲でリスクヘッジをしていこう、というものなのでしょう。

辞書的コンテンツではない道とは

一方で、引き続きメディア単体としてインターネット上でプレゼンス(存在感)を示していくには、ユーザー体験を向上させろとも言っています。マジで情報量0。

ただこれはなんとなく読み取ることはできて、要は「何かに振り切って、ユーザーの脳内に残れ」ということなのでしょう。辞書的なコンテンツの対局にあるメディアとしては、僕はこんなものを思い浮かべます。

(これらを検索することってあるのか、とは思いつつ)

とにかく、(辞書型メディアにならないのであれば、)ユーザー体験やメディアとしてのスタンス、マインドシェアの押さえ方についても考えていきましょうよ、という着地なのかなと。まぁでも確かに脳内には残っていて、指名検索活動としての接続はあるかもしれない。

んー、最初に「まぁそうだろうな」と思っていた帰着になってしまいました。

何だこの記事、これが振り切ると言うことか・・・?

なんつって。