マーケティング手法の倒錯と違和感の話。エモいとキモいは紙一重だ。

良い天気が続く、桜が見ごろかと思っていたらもう葉桜になり、春というか初夏のような印象をうけるかなと思いきや急に寒くなったり。新入社員のみなさんはおめでとうございますだし、就職活動生は引き続き頑張ろうねだし、わたしは社会人7年目になるし、来月31になる。

草々の草。

平成最後のマーケティングに、エモがきた。

閑話休題、最近は情報の洪水状態が引き続き慢性的に起こっており、より感情に訴えかけるマーケティング手法にスポットライトが当たりやすくなってるなあというのを感じるし、そういうプレスリリースや、プロダクトリリース文面も増えてきたなあという雑感。

思いつくところでいうと、

LIPS /パートナープログラム

https://lipscosme.com/articles/1932

コスメが好きな人たちが、自分が好きなもの・いいと思ったものや、その使い方を伝えたいという想いで書いたクチコミには、唯一無二の価値があります。 LIPSは、今日からそういったクチコミに対して、見られた回数やクリップなど、どれくらい参考にされたかに応じてお金を支払うことにしました。

名付けて「LIPSパートナープログラム」です。 YouTubeと同じような仕組みで、一定の基準を満たしていて、かつ嘘や迷惑行為のないユーザーさんへ公平に支援させていただきます。

トレタ /トレタnow

https://note.mu/hitoshi/n/n16b283f79afd

トレタnowは、オンライン予約の概念を拡張していきます。そして拡張された予約体験は、やがて多くの人たちの外食体験をも変えていくはずです。僕はこの「オンライン予約革命」とも言える新しい体験で、外食業界の常識を一新したいと考えています。
僕たちは、これからも「食の仕事を、おもしろく」のミッションのもと、トレタnowを磨いていきます。トレタnowは、まだまだスタートしたばかり。利用可能店舗さまの数もまだまだ限られているし、サービス提供エリアも限定的です(これから一気に広げていきますよ!)。

機能面でも、現時点でお見せできているのは実現したい世界観のほんの入り口だけです。トレタnowは、これからもっともっと便利に楽しく進化していきます。

これからのトレタ、そしてトレタnowに、ぜひご期待ください!

ONE MEDIA /Spotwright、WHITE MEDIA、そしてONE MEDIAへ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000029334.html

あなたを心から励ます、味方になるストーリーを選ぶこと。
あなたの1日が、幸せになるような動画を届けること。
あなたの知りたい情報を正しく、適切に選んで伝えること。
あなたの心が揺さぶられる、感動が止まらないビジュアルをつくること。

10万人に届けるときも、100万人に届けるときも、僕たちのミッションは変わりません。

目の前の1人のために。

などなど。

ストーリーテーリングとか、「物質的な豊かさから精神的な豊かさへのシフト」とか、まぁ言われ方はいろいろある。人は、思想や経験、共感といったものによって表わされる自己の在り方に充足と価値を感じるようになり、ときおり課金もする。

手段としての「エモ」の開発

この動きを経て、広告やコンテンツ制作をはじめとしたマーケティング業界においては「時代はエモです、エモいキャンペーンやりましょう」「エモい仕立てを作りましょう」「この企画、エモくないですか?」といったように、いわゆる”エモ”が氾濫し始めたように感じる。

とある目的があったから、それについて本気で考えたから抽出されるエモさと、「手法としてのエモさ」、まだバレていないが、きっとこの手法に人を動かす力があるのだから、世の中の手段の最適化の担い手により、再度パターン化され、量産されるであろう将来はそう想像に難くない。

マーケティング手法として設計されると、エモは濁り、導線は儚く崩れる

エモの力、それは透明感やピュア感、そして覚悟による共感であると思っている。マスクされていない価値を直接受け取る機会が少しずつ増えてきた、そんな今日。

一方で、そういったピュアなビジョンやカルチャー、思想、文化、リーダーシップを信じるくらいには、人々はビジネスにより作られた「キモさ」に苛まれてきたんだろうなと思う。

やっぱり、なるべくしてそうなったというコミュニケーションやメッセージの持つ強さは何者にも変え難いし、広告宣伝費と最大公約数的なプランニング、ユーザーインサイトをまとめあげたつかみどころのないアプローチをいちいち疑ったり信用するか考えなきゃいけないのはめんどくさい。

まっすぐで裏表ないメッセージは大量に商的な製造され、マスクされたちぐはぐなストーリーより、信用するのが楽なんだろうなと思う。そして間違いなく、マーケティング手法やメディアの開発、情報発信の民主化により、平成を通して人々はその悩みに疲れてきている。

一方で広告業界は、そのすべてをもってこのエモを次のマネタイズエンジンとしてパッケージ化したいはず。はたして、巨大な資本主義に組み込まれたエモを製造するシステムは、どうなっていくんだろう。ユーザーとして、そして広告主として、マーケターとして、想いを馳せながら、午後も働きまっす。

なんつって。

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