逃げるは恥だがカエリタイ。あとガッキー結婚してくれ、いや結婚しなくていいから仕事を代わってくれ。

 

おつかれさまです。高橋です。

 

マーケターたるもの、普段からやれSEOだのアドテクノロジーだのについて知見を深めるはいいものの、正直もっと鳥の目を意識して日頃から感性を磨くことが大事だよね、と思っております。

 

なんていうか、ユーザーの流行りだとか生活習慣とか、キーワードに関しても流行語だとかマーケットに受け入れられている思想とか価値観とか、そういったものを読む目を養うことは、施策担当としても戦略担当としても必要な体幹を鍛えるに通ずると思うわけでありやす。

普段からいろいろニュースや界隈の話題なんかには目を通しておるわけですが、気になったのがいくつかあるのでご紹介。

 

 

 

第9回 メディアに関する全国世論調査(2016年)
調査結果の概要

これはめっちゃ面白い。すごく楽しんで読みました。

新聞通信事業に関する調査研究、資料収集、講演会の開催などを行っている公益財団法人新聞通 信調査会(理事長 長谷川和明)は、2016 年8月 19 日から9月6日に「第9回メディアに関する全 国世論調査(2016 年)」を実施しました。

とのこと。

 

たとえば、

・各メディアの情報をどの程度信頼しているかを、全面的に信頼している場合は 100 点、全く 信頼をしていない場合は0点、普通の場合は 50 点として点数をつけてもらったところ、「新聞」 は 68.6 点となり、昨年秋の前回調査より 0.8 点低下した。「NHK テレビ」は 69.8 点で 0.4 点の 低下(前回調査 70.2 点)、「民放テレビ」が 59.1 点で 1.9 点の低下(前回調査 61.0 点)、「ラ ジオ」が 57.6 点で 2.1 点の低下(前回調査 59.7 点)、「インターネット」が 53.5 点で 0.2 点 の低下(前回調査 53.7 点)であった。全てのメディアの信頼度得点が低下したが、「民放テレ ビ」と「ラジオ」の低下がやや大きい。また、「NHK テレビ」「新聞」「民放テレビ」「ラジオ」 は、2008 年度調査開始以来最低の信頼度得点となった。

 

というわけで、去年に続き各メディア信用を落としていたり、グラフ化してみると

 

media_trust

 

なるほど、一番信頼度で安定しているのはNHKで、新聞も値としては高いものの、本年は大きく下落した、とか。インターネットの信用度ってそもそもラジオ以下やん。とか。

一方で、ユーザーの行動量としては、

・新聞朝刊閲読率とスマートフォンやパソコンを利用したインターネットニュース閲覧率の 時系列変化を見ると、新聞朝刊閲読率は 2010 年度 82.9%から今回 70.4%に低下、一方、イ ンターネットニュース閲覧率は 2010 年度 57.1%から今回 69.6%に上昇し、両者の差がほぼ なくなった

ということで、新聞とインターネットにおいては既にほとんど差がない状態とか。

 

35.よく見るインターネットニュースの記事は?

●1位「スポーツ・芸能に関する記事」(77%)、2位「社会に関する記事」(56%)

 

36.インターネットニュースを見るサイトは?

●ポータルサイトが 90%、新聞社の公式サイトは 21%

などなど。

インターネットにおいてはそもそもスポーツや芸能といった娯楽よりなコンテンツが読まれており、さらにポータルが利用されているとのこと。ニュースアプリ戦争は、ここ最近落ち着いた感を受けますが、これが世間の標準なのかもしれないですね。

 

 ニールセン スマホアプリの利用状況を発表
~ スマホで月1回以上利用するアプリは平均30個、2年前より3個増加 ~

大手リサーチベンダーのニールセンさんもレポートを公開。

サマるとこんな感じ。

  • 一人あたりのアプリ利用個数はほぼ全てのカテゴリーで増加
  • 最も利用個数が増加したのはEコマースカテゴリーで、フリマアプリの増加が要因の1つ
  • ライトユーザーとヘビーユーザーでは月に10回以上利用するアプリの上位は異なる

と、いうわけで。

おそらくアプリのサービスとしての発展か、はたまたユーザーが慣れてきたのか、ははっきりしないまでも、スマートフォンの中に「入れてもらえる」アプリの数は増加傾向にあるようです。嬉しい。

 

もうちょい深掘ってみると、

10回以上利用するアプリでは、ライトユーザーが4個であったのに対し、ヘビーユーザーは18個となり、利用時間の長いヘビーユーザーはアプリの利用個数も多いことがわかりました。また、月に10回以上利用されるアプリの利用率上位は、ライトユーザーがメールやポータルや検索、ヘビーユーザーはゲームやSNSとなっており、利用されるアプリの種類が異なることがわかりました(図表3)。

 

なるほど、ゲームとSNS(あんまりオープンにされないがちのやつ)ですね…。

というのもいろいろわかりまして、こういう嗅覚というのはあんまり会社の中や机の上にいすぎても鈍るばかりなので、実際にマーケットでワークする取り組みを考えるためには今後も鍛えていきたいなあ、と思う次第であります。

 

 

女子が寝る前、検索する言葉は?“前髪”に“韓国”…MERY検索の世界

 

特定のセグメントにとことん強い媒体の、「メディア内検索データ」というのは、個人的には超絶喉から手が出るほど欲しいデータ。

その特定のセグメントに対する「当たり訴求」が見つかるだけでなく、これから何がヒットするのか、といった商品開発の観点からも欲しいデータです。

 

2016年1~5月のデータを見てみると、1位は「ダイエット」です。これは、もう鉄板のワードです。興味深いのは2位以下です。

2位にランクインしたのは「前髪」。なぜ「前髪」が「ビッグワード」に入るのでしょう? それは「MERY」のアクセス時間を見ると理由が見えてきます。

「MERY」のピークタイムは「午後8時から午後11時」です。これは、ユーザーは「翌朝使える情報」を求めていることを意味します。

 

ということで、こういった生活に強く密着したデータや、検索行動というのは、行動喚起を大変促しやすいので、アプローチしていきたい瞬間というかタイミングなのです。

 

 ランキングをまとめると以下のようになります。

1位)ダイエット
2位)前髪
3位)ヘアアレンジ
4位)韓国
5位)スニーカー

 

とのことですが、昭和生まれ平成育ち、ネットな男子が大体の友達な自分には、女子の勘所などまるでわかるはずもなく、上記したデータを見て「うおぉぉおん、わかんないよおおおおおおお」などと深夜のTOKYOに吠えていたりします。

 

こういうデータ、開示してくれたり提言してくれるメディアさんとかいると、めっちゃいいなあ、と思ったり、普通に販売できたりするんじゃねえかなあ、と思う次第です。

 

殊に、「クライアントがROASとかCPAとかうるさくて純広が全然売れねえよクソがー」みたいな状況であるネット広告業界であっても、上記みたいなマーケティングデータの活用であったり、ユーザーに合った訴求および世界観づくりみたいなものは、広告主としては結構提案してほしかったりします。

今まで以上に、自社の媒体やそのユーザーに目を向け、マーケティング脳を使っていくことが大切なのだと思いますし、基本的に付き合う(クライアントの窓口にたってもらう)代理店さんも、この辺の機転が利くかどうかでメディアさん手動で選りすぐって行くという展開も大いにアリだと思っております。

あるいはNon-programaticであるからこそ直接取引なんかも、見直されるタイミングだと思います。

 

最終的に話題は細々とした話になってしまいましたが、「マーケターの体幹として鳥の目って大事だよね」って話でした。

 

 

助けてガッキー!!ドラマ全然見てないからよくわかんないけど!!

 

おあとがよろしいようで。

なんつって。